1968年愛媛県生まれ今から25年前に天理市出身の父と奈良市で「仕出し井の上」を創業。以降、奈良の主要な行事等に料理を提供。現在は一般社団法人「奈良のうまいもの会」専務理事として奈良の食材を全国に向けて発信。
井上さんの評価できるところは、元々奈良出身ではないのに地域のためにと誰よりも尽力されているところ。奈良うまいもの会の立ち上げに始まり、料理人だけでなく生産者までをも巻き込んでみんなの幸せを追い続けてらっしゃる。その心の広さはおおいに尊敬に値します。農家さんの野菜づくりに対する真剣な姿勢は、正しく職人。我々と同じだとおっしゃいます。同じ職人同志だからすごく話が分かるとも。間違いのない食材を、伝統の技を駆使してお客様に提供をする。私がやってきた基本スタンスと同じです。王道を守っていれば、普遍に行き着きます。その先に進化があります。
料理人の目指すところは、今見えなくても王道を繰り返すことで見えてきます。自然と感じるものだと思います。温かいものを好んで食べる民族は、世界でもイタリア、フランス、中国、そして日本くらいのもの。そこに日本食の伝統の技の進化の背景があります。例えば、肉じゃがでも私は極力砂糖は使わない。その方が美味しいから。安易な甘さは感じさせたらいけないのです。なので奇をてらった料理はしません。そんなところも手本にしていただいているとか。非常に光栄に感じております。
明治35年創業。裏千家出入り方「辻留」は茶懐石を中心とした、京都を代表する懐石料理店です。京都に根付いている、おもてなし文化の一つで、ハレの日に客の注文に応じて家庭や寺院に届け、その場で調理する料理店です。氏は「家元の指導をいただき、茶家の方々に喜んでいただける料理を、誠意を込めて作ること」と信条を語る。
〒631-0811 奈良市秋篠町1176[GoogleMAP]電話 0742-52-1314営業時間 11:30~21:00定休日 水曜日